Tuesday 22 September 2009

バス


ある国にあるまとまった期間住むと、いつかは何かしら「ムッ」とすることが起こる。当たり前です。

昨日バスを乗り換えた時、直前に乗ったバスで発行されたチケット状のものを運転手に渡した。

運転手は横柄な態度になり「これでどうしろっていうの?」と言う。「このチケットで乗り換えはできないのですか」と聞くと「これはただのレシートだ」とのこと。「それでは現金で支払います」と言うと、5ドル札を受け取りため息をついて首を振る。まったく馬鹿には対応しきれないよ、といった感じ。「あんたは何がしたいの」と言うので、こんな態度を取られてまでバスに乗せてもらいたくはないと思い、5ドル札に手を伸ばしてバスを降りようと思ったが、運転手は5ドル札を返してくれない。「現金でバス代を払えないんですか」と言うと「Metrocardは?」と聞く。

Metrocardというのは、クライストチャーチの市バスで使えるバスカードで、日本でいうSuicaみたいなものでしょうか(電子マネーではないけど)。

「Metrocardはさっき使い切ったんでもう残額がない」と言うと「機械の上に乗せろ」と言う。乗せたら機械がちゃんと「二時間以内のバス乗り継ぎ」を認識して、私は新たに運賃を払わず乗ることができた。運転手は頭を振ってため息をつき、再度「バカには付き合いきれないよ」という態度で、5ドル札を返してよこした。

つまり、Metrocardのシステムをよくわかっていなかった私の勘違いだった。

が、私は運転手の態度に激怒した。よっぽど運転手に名前を聞いてやろうかと思ったけど、激昂している時に喧嘩をするのは不利だ。用事があって急いでいたのだが、シティのターミナルで下車してその場でサービスカウンターへ行き鼻息荒く「苦情申し立てをしたいんですがっ!!」とComplaint formをもらってきた。

結局、オンラインで苦情申し立てができたので、さっそく苦情内容をできるだけ丁寧な言葉で書いた。

期待していなかったけれど、本日メールで返答があった。

「苦情内容を運転手に確認したところ、運転手はお客様に通常の乗り換え案内をしたと申しており、横柄な接客をするつもりはまったくなかったとのことでした。この運転手は今まで何の問題もなかったのですが、もう少し接客態度を改める余地はあると思います。この度はお客様に不快な思いをさせたことを深くお詫び申し上げます」

バスの運転手にcustomer service skillを要求する方が間違っている、という考え方もある(イギリスでもバスの運ちゃんと喧嘩したしな)。

けどこの世にはこれだけ人がいるんだし、お互いできるだけ楽しく・・が無理だったら、せめて丁寧にやっていきたいと思いませんか。

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